2013年2月12日 | category: Graduation Work
2013年1月26日、27日、東京造形大学では、2012年度のZOKEI展が開催されました。
ZOKEI展とは、学部生の4年間の学習成果を発表する卒業研究・卒業制作作品と、大学院生の修士論文・修士制作作品を一同に集め、より多くの方々に見ていただくために開催されるものです。
今回、写真専攻のZOKEI賞をとったのは小幡徹さんと、松田真生さんでした。
おめでとうございます。
中里先生、大西先生によるZOKEI賞の選評です。
小幡 徹『学校に行かないということ。』
「小学校低学年のときから、いじめにあって学校に行けなくなった本人が、自分が7年弱にわたり通い続けたフリースクールの後輩たちのポートレートを撮った作品。
真正面から優しい眼差しで撮り切ったポートレートは、一人一人の個性を力強く捉え、彼らの未来にエールを送っている。」
松田 真生『POLIS』
「撮影の対象としている場所は、水族館というどこにでもある施設であるが、誰しもが眼にしたことのある華やかな魚たちの姿はこのシリーズには無い。あるのは水族館の日常的なイメージから解き放たれたもうひとつの新しい非日常的な光景である。
ここでは、現代美術の文脈にも通じる私性を超えた写真表現がなされ、水族館という名前が消えて誰も見たことの無い無名性のランドスケープが誕生した。」
また、ノミネート作品は以下の4名でした。
会場風景撮影:大西成明・石田宗一郎