2013年5月20日 | category: speaks
「サンディ・スコグランド-『複製』解釈を超えて実物大との『関係』へ」 柳本尚規 「私の作品は、感情に訴えかけてくる目に見えぬ存在を具現化したものだ。ふだんの習慣化した平凡な日常生活は、とりわけ私にとっては魅惑的な素材であ…
2013年5月20日 | category: speaks
ロバート・フランク「The Americans」の町-3 柳本尚規 「The Americans」に写された地域は、一枚一枚の写真を実際の地図上にマーキングしてみると6カ所ほどに仕分けられる。 一つはニューヨークとその近…
2013年4月7日 | category: speaks
名誉教授である柳本尚規先生による、二つの連載コラム。 この二つは「RE(再)」という言葉を軸に、過去と現在を結ぶ言葉の橋である。 RE-READING 「思い出深い写真集には、いうまでもなくさまざまな記憶がくっついてしま…
2012年11月8日 | category: speaks
ロバート・フランク「THE AMERICANS」の町−2 柳本尚規 フランクはきっと、中西部への長い旅に出る前に、ニューヨークから程近いところへの小さな旅を繰り返したのではないかと思う。ホボケンは本当に近い。だが、<アメ…
2012年10月16日 | category: speaks
ロバート・フランク<THE AMERICANS>の町-1 柳本尚規 つきあいの長さという点では三つの指に入るほどの写真集がこれだ。 けれどもずっと、本当につきあってきたんだろうかという思いがつきまとっている。 「国語」の…
2012年6月23日 | category: speaks
噛みしめるべき日常の発見−ジョエル・メロヴィッツ「A SUMMER’S DAY」によせて 柳本尚規 ジョエル・メロヴィッツの写真を特徴づけるのは、もちろん美しい色彩である。いやゆったりと横たわる時間の感覚であ…
2012年5月22日 | category: speaks
「屹立した欲望の終焉」 柳本尚規 メイプルソープが死んだのは、去年(1989年)の3月9日だった。私はそのことを深夜だったか早朝だったかのパソコンデータ通信のニュース画面で知ったので、いっそう印象に深い。 機械音痴なくせ…
2012年4月17日 | category: speaks
アンドレ・ケルテス「ON READING」-2 柳本尚規 「ケルテスの写真ははじめから成熟していて、世界がやっといま、その写真に追いついたのだ」。 この奈良原一高氏の言葉にはつよく共感した。 第二次世界大戦が終わって、世…
2012年3月28日 | category: speaks
アンドレ・ケルテス「ON READING」-1 柳本尚規 「ON READING」。小さな写真集だが、私にとってはこの写真集ほど愛着深いものはない。 話題だからとか、見ておかなければならないものだとか、何ら…
2012年3月28日 | category: speaks
書棚のたくさんの写真集の背を見るたびに、あとでまたゆっくり見よう、と思ってそのままにしてしまってきたそのときの気持ちを思い出す。今度こそゆっくり、ページを繰ってみよう。と、そう思ってこの欄を始めることにします。 けれど、…