2012年3月28日 | category: speaks
書棚のたくさんの写真集の背を見るたびに、あとでまたゆっくり見よう、と思ってそのままにしてしまってきたそのときの気持ちを思い出す。今度こそゆっくり、ページを繰ってみよう。と、そう思ってこの欄を始めることにします。
けれど、思い出深い写真集には、いうまでもなくさまざまな記憶がくっついてしまっている。引っ張り出すとその思い出も一緒についてくるのだ。だからすらすらとは行かない。そのことを許してももらうこととして、できるだけ、毎日の畑仕事をするようにたゆみなく繰り続けてみたいと思います。
もっともはじめるときはいつもこう思うもの。ですから、どうぞご自由に、という寛大な心で見ていてください。いや、読んでみていてください。
柳本尚規