すみだ向島EXPO2022に参加します

2022年10月1日 | category: Area Study


「すみだ向島EXPO2022」に参加する形で、エリアスタディ展と中里先生の展示が同時開催します。

エリアスタディ展「風景のカタチ」

東京造形大学写真専攻領域で、地域デザインを研究するエリアスタディの学生による写真展、インスタレーション。
エリアスタディはフィールドワークを中心に、土地の自然や歴史、地域社会の人々とのコミュニケーションを通じ、ローカルな地域にあるグローバルな課題や希望を発見し、デザインとアートの力を総合させ表現していく研究です。
2022年4月から向島でフィールドワークを実践、撮影を繰り返す中で各自が発見した地域資源としての景観を、さまざまな「風景のカタチ」として記録し表現しています。
既にありながら気づかなかった、もう一つの小さな東京を見つけ出し、向島の魅力の提案となることを願っています。

中里和人写真展「未来の風景 -向島の肌理-」

明治以降の近代化の中、そして終戦後の経済成長期に町が大きくなり変貌してきた向島。長い時間の中で、長屋、町工場、路地、軒先に植栽を置いた家屋が、肩を寄せ合うように密集した土地には、人と町がヒューマンスケールのサイズを基に作り出してきた、安らぎのある手触り感強い風景があった。明治、大正、昭和へと人と町との呼吸が共鳴し合いながら向島に固有な風景が継承されてきていた。
この町には、モダンなランドスケープから漏れてしまう、カオティックでのびのびした都市の野生感が醸成されていた。
この町で2000年から続けている撮影では、写真集『長屋迷路』と『東亰』を残してきたが、半蔵門線、スカイツリーなどが登場してきた町の変貌は目まぐるしく、写真集に収めた風景の多くが今は消え果ててしまった。しかし、人と土地との共生から生まれだし、自然の森のように成長を遂げた町の隙間には、今も五感で触れられる肌理の細かい風景の痕跡残っていた。
現代に現れた土地の地霊のようなマチの空気景感を、東京向島が生み出した奇跡の幻視景観として受けとめ、これからも褪色しない古くて新しい〈未来の風景〉として接木していきたい。

[展示会場]
エリアスタディ展
第1会場:七軒長屋かずの子1F  東京都墨田区京島3丁目13-5
第2会場:三軒長屋旧邸1F/2F  東京都墨田区八広2丁目45-9
※明治通りから旧邸稽古場横の裏路地を入って、建物裏側が入り口になります。

中里和人展
七軒長屋かずの子2F  東京都墨田区京島3丁目13-5

[展示期間]
2022年10月1日(土)~10月31日(月) 定休日:火・水曜日

[入場料金]
入場無料
※「すみだ向島EXPO2022」の他会場は有料パスポートが必要です。
(一般チケット3,500円、高校生・大学生は1500円割引、小・中学生は2500円割引、未就学児は無料です。)

[参加学生]
山田 龍、猪股 奏衣、谷口 莉奈、清水 日加里、中野 夏希、山田 陶子

[指導担当]
中里和人、榎本祐典


関連展示・イベント

「風景のカタチZINE展」

玉ノ井カフェ.  東京都墨田区東向島5丁目27-4
2022年10月22日(土)~11月11日(金)
12:00~18:00 定休日:火・水・木曜日
入場無料、1人1オーダーお願いします。

「スライドショー 風景のカタチ」

三軒長屋旧邸前 東京都墨田区八広2丁目45-9
10月28日(金)18:00〜 1時間程度 雨天決行

[主催]すみだ向島EXPO、東京造形大学 写真専攻
[協賛]玉ノ井カフェ.
[問い合わせ先]東京造形大学写真専攻準備室
TEL 042-637-8213

https://www.instagram.com/sumida_expo/