中里和人先生ドイツ展覧会報告

2017年7月21日 | category: Teaching Staff


1、ベルリン日独センター

ベルリン日独センターで6月29日 写真家ステファン・カンナム(キュレーター ティトス・スプリー)との二人展「ヒューマン ディメンション」のオープニングレセプションが開催されました。

オープニングは、日独センター清田とき子さんの挨拶、ミュージシャン西本毅さんの演奏や熱心な来場者の方々に恵まれ楽しいレセプションになりました。

会場にはドイツと日本の小さな建築物が国境を超えて並び、入口両壁面ではステファンと私のtinyhouse(小さな家)が入れ子状に展示され、セルフビルドでの日独秘密基地ZONEになっています。さらに、ヒューマンスケール感漂う東京向島をまとめた「東亰(とうけい)」シリーズからも作品展示しました。

会場の一角には、私がかつて小屋作りワークショップで制作した畳1畳サイズの70分の1ペーパー小屋キットから、ホールの天井スレスレにティトス・スプリーが借りている、東京向島の等身大サイズの布で出来た4メートル余りの家と移動式モバイルオフィスも展示されました。

企画展のタイトル〈ヒューマン ディメンション〉が示すように、人間が創り出す小さな建築世界を手のひらサイズからホールの天井サイズまで、幾通りもの立体次元で展示構成しています。

さらに、日常の中に埋もれてしまっている、人が創り出した原風景的光景を発掘する、概念的な次元での企画展になっています。

8月11日まで開催中です。夏休みにドイツに行く人は、ぜひ立ち寄ってみてください。

展覧会情報
会場: ベルリン日独センター
会期:2017年6月29日〜2017年8月11日
観覧時間:月曜日〜木曜日10時〜17時、金曜日10時〜15時30分
入場無料
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アクセス:駐車場に限りがございますので公共機関でお越しください。
地下鉄3番 (U3) Krumme Lanke 行き、地下鉄駅 Oskar-Helene-Heim 下車
バス路線 X10, 110, 115, 285, 623 バス停 Oskar-Helene-Heim 下車
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ベルリン日独センター 文化部
Japanisch-Deutsches Zentrum Berlin
Kulturabteilung
Saargemünder Str. 2
14195 Berlin
www.jdzb.de
電話: 030-83907 123
地下鉄3番線 (U3) Krumme Lanke 行き
地下鉄駅 Oskar-Helene-Heim 下車

2、ベルルン place/maiking

6月30日〜7月1日ベルリン クロイツベルクにある,建築やコミュニティとアートを構想しているplace/makingで「Soft City」と題したシンポジウムとワークショップが開催されました。

私のワークショップでは、お神輿風障子小屋をベルリン芸術大学とTUの学生さんたちとで制作し、東京造形大学大学院影絵プロジェクトで使用している携帯プロジェクターを使って、近くの公園で小屋に野外上映を行いました。

place/maikingのシンポジウムには大勢の来場者があり、私を含め5名のゲストがアートとコミュニティ、自作のコンセプトなどを語り合いました。

日本からはドイツのアートイベント見学に来た写真専攻の寺田哲史先生も駆けつけてくれました。来場者との質疑応答含め、活気あるディスカッションが繰り広げられ〈新しいものが生まれ出る都市ベルリン〉の触覚を強く感じることができました。

(後列左から2人目 place/maiking ヤンさん、4人目 写真家/ステファン・カンナム、右隣 キュレーター/ティトス•スプリー)

中里和人