ZOKEI講座『流域思考で考えるランドスケープデザインの未来』

2021年6月1日 | category: information


東京都町田市上小山田町の泉などを源流とし、神奈川県横浜市鶴見区の河口から東京湾に注ぐ全長42.5km の鶴見川。その鶴見川水系をフィールドワークし、雨水の流れをもとに大地を区切り、そこでの暮らしかたを問う「流域思考」というダイナミックな思考を研究されてきた岸由二氏。進化生態学を研究されてきた岸氏の思想には生物多様性保全に関する現代社会が直面する多くの課題が含まれています。その実践においては、開発に反対せずに賛成し、多自然創造による都市と自然の共生を目指すという、ユニークな市民運動を先導し成功させてこられました。特別講座では、未来社会への提言として人間と環境とのあり方を講演してもらうことを目的とします。

さらに、日本各地をフィールドワークし景観の特質を巡る路上ワークショップを多数実践されてきた体験作家の中野純氏による、風景を読み解く地点によって様々な風景が立ち現れる、ランドスケープの多様性についてのお話をしていただきます。

同時期学内で開催されている、地域デザイン創造を目指してきた写真専攻の授業「エリアスタディ 地域デザインの軌跡2011–2021」企画展との連関性についても言及し、広く現代の風景論とも言える講演会をおこないます。

今回の講座は、学内でデザインや美術を学ぶ学生はもとより、広く社会に向けて発信していくことを目指します。

【ゲスト】
岸 由二 (慶應義塾大学名誉教授)
中野 純 (体験作家、東京造形大学非常勤講師)
司会進行:中里和人(写真専攻専任教員)

期日:2021年6月17日(木) 17:00 〜19:00
会場:東京造形大学12号館201教室(大学院棟レクチャールーム)
受講料:無料
  

※大学入構時にサーモグラフィカメラによる体温測定を行います。
発熱が確認された場合は入構できません。
入場時のアルコール消毒、場内での常時マスク着用にご協力ください。

企画:東京造形大学写真専攻ZOKEI PHOTO LAB.
協力:「CONFORT」編集部
主催:東京造形大学

ポスターデザイン:陳一琳