企画展/エリアスタディ・地域デザインの軌跡2011–2021

2021年6月12日 | category: Area Study


西桂町でのサイアノワークショップ(2016年)

企画展『エリアスタディ・地域デザインの軌跡2011–2021』

<期日>
2021年6月17日(木)〜6月23日(水)

<時間>
10時〜17時(*土日休廊)

<場所>
東京造形大学ZOKEIギャラリー(12号館1階)
入場無料

エリアスタディ・シンポジウム

2021年6月23日(水)17時30分より
東京造形大学ZOKEIギャラリー(12号館1階)

<登壇者>
中里和人(教授)
首藤幹夫(准教授)
北野謙(特任教授)
鷹野隆大(特任教授)
榎本祐典(非常勤講師)

<展示概要>
エリアスタディは、2011年度に写真専攻に研究指標科目として設置され2013年度から開始されました。フィールドワークを重視し、観察や撮影、地域の方々とのコミュニケーションを通し、地域デザインを探求しながら広くデザインとアートの社会性を研究していく授業です。

エリアスタディを立ち上げる構想の背景として、2000年頃からのデジタルカメラの一般化や、さまざまなデジタルネットワークの普及によって、写真を取り巻く社会的状況の変貌があります。多くの写真を含むバーチャルな情報への比重が増大して行き、撮影現場での発見、観察、対面のフィジカルな現場感覚が減少していくようになりました。そこで、ダイレクトに地域や社会に触れ、多様な資源や課題を発見していく実践型授業を誕生させました。

エリアスタディの根幹には、東京造形大学が掲げる建学の精神「デザインや美術の創作活動を、広く社会的な観点から探究し,進取の気概を持って創造的に実践する。」を反映させながら、変化する時代状況の中でも変わらない教育実践として、撮影現場における発見、観察、対面のコミュニケーションなど、アクチュアリティを持った研究を据えています。

エリアスタディは、縦軸に自己表現と社会性、横軸にデザインとアートを組み合わせていきます。ダイレクトに地域や社会に触れながら、その土地のもつ自然や歴史、コミュニティから、ローカルな地域に内在する多様な資源や課題を発見し、デザインとアートの力で〈地域デザインの提案と創出〉の方法を研究しています。

今回の企画展では、これまで成果発表として実践してきた、写真展、写真集や雑誌発行、SNS発信、デザイングッズ創作、ワークショップやシンポジウム開催など、2011年度から現在まで「エリアスタディ」の研究の軌跡を振り返り、写真が果たす新たな可能性の探究や、デザインやアートが切り開く未来へのヴィジョンの予兆となることを目的としています。

東京造形大学 写真専攻領域

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