聶澤文(ネ・タクブン)写真展「PTUHKI 24E30M」

2022年2月15日 | category: 卒業生


大学院卒業の聶澤文(ネ・タクブン)さんの写真展が開催されます。
この写真展は2020年の秋に開催されたT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2020にて、写真を専攻している10の美術系大学・専門学校から選ばれた72名の学生によるポートフォリオ展を開催し、受賞者の特典として72Galleryでの個展の権利が与えられたものです。
https://tip.or.jp/2022/4909

T3 STUDENT PROJECT 2020 グランプリ受賞展

聶澤文(ネタクブン)写真展「PTUHKI 24E30M」

【開催日】
2022年2月16日~20日
12:00~19:00 (展示最終日は17:00まで)
休館日 : 月・火

【場所】
72Gallery
東京都中央区 京橋 3-6-6 エクスアートビル1F
アクセス

作品コメント抜粋(全文はこちら
香港のことを最初に知ったのはインスタグラムの投稿だった。短時間のデモだと思っていたが、6月になっても収まらなかった。当初、中国メディアは香港の情報を封鎖した。しかし、数カ月も続き、デモの規模が大きくなることにつれ、中国政府はやむおえず情報封鎖を解禁し、世論操作を始めた。

2019年8月20日と11月8日の2回にわたり香港にて撮影を行った。1回目の撮影は露出に時間がかかるので、一か所に三脚を立てて数十分撮ることが多かった。その間、行進するデモ隊を眺め、スローガンを聞き、第三者の視点から観察した。2回目の撮影はカメラを持ってデモ隊の中を歩くことが多かったので、写真を撮ること自体はメインではなくなっていた。催涙弾、ゴム弾、コショウ弾、放水砲などの警察装備の威力を体感した。

「PTUHKI 24E30M」というタイトルは、警察官がつけるIDナンバーをモチーフにしている 。2020年頭頃、香港警察がバッジの着用を始めたとニュースで報じられた。バッジのIDナンバーを見たとき、それをテーマにすることに決めた。「個人のアイデンティティとは何か」という問いが、この事件の重要なポイントになるからだ。

聶澤文ウェブサイト
https://niezewen.com/