「写真ワークショップin三重」開催報告

2015年7月16日 | category: イベント


2015年7月5日(日)写真ワークショップが三重県で開催されました。これは、2016年度に東京造形大学が創立50周年を迎えるにあたっての記念イベントです。

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写真専攻では広く社会に開かれた写真交流活動の一環として、地方での写真ワークショップを三重県津市で開催しました。デジタルカメラやスマートフォンなどの普及で、すべての人々が写真を撮る時代になりました。しかしながら、小、中、高校などの美術教育やその他教育場面では、写真そのものを読み解く授業や写真表現のワークショップなどはほとんど行われていません。

そこで、写真表現のリテラシーを理解してもらう取り組みとして、大学の写真専攻で行っている基礎的な写真授業を出前するワークショップを開催いたしました。

当日会場には小学校1年生から60代まで、さまざまな住民の方に来ていただきました。みなさん非常に熱心にワークショップに参加していただき、「美術大学での写真が学べて楽しかった」また「写真の読み解き方を知って、これからの写真に取り組む意欲が湧いて来た。」など、熱気のこもった感想をいただきました。

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参加者から持ってきていただいた写真を机にならべて、講評を行います。

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写真の複写は写り込みがあって大変です。

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スライドショーによる講評の様子。

以下、参加者からの感想の一部抜粋です。

自分にはバラバラに思えた写真がかたまりになって、ひとつの意味を持つのが楽しかったです。

自分の写真を人にみてもらうことで新たな発見があり、視野が広がりました。

編集という作業が写真表現において大きなウエイトをしめるのだと興味深く拝見しました。コンセプトの明確さが作品の強度につながると感じましたが、そこにとらわれると大変そうだとも思いました。

何年か前になんとなくひかれて撮った光景(いまだ何にひかれて気になっているのか言葉では説明できない写真)を、この場所に持ってきて、それを選んでもらったとき、やっぱり場所の力、空気感というものはあるのだと思ってうれしくなりました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。