ZOKEI NEXT 50【会場H】マキイマサルファインアーツ

2016年11月16日 | category: ZOKEI NEXT 50


マキイマサルファインアーツ(会場H)では、伊藤真澄、松田真生、二人の作品を展示しています。

伊藤真澄 写真展『マージナル・ランドスケープ』

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富山県中新川郡立山町 © Ito Masumi

山の斜面や湖の周辺、高速道路の建設予定地など、人間と自然が境界を形成している風景を数多く撮影している。画面内に写っている、自然の要素である土、水、雪、木々と人工の要素であるダム、道路などの色彩や形、質感がせめぎ合っており、それを絵画的な画面として構成した。また、自然の要素は、時間の経過や天候・気候などによって変化していく。それは変化しないものとしてつくられた人工物との対比として捉えることができる。そして、それらの風景では、土地の本来的な姿と、自然を開発する途上に現れた社会的風景が入れ子状態になっている。

ラムダプリント、ターポプリント約11点(予定)

伊藤真澄 Ito Masumi/2016年卒業生

1993年静岡県生まれ。移り変わる風景をキーワードに日本のランドスケープを撮影している。
展示歴:それぞれ展(ターナーギャラリー、2013年)、8合目キャンプ(東京造形大学ZOKEIギャラリー、2015年)、EXISTVol.9展(JINEN GALLERY、2016年)。受賞歴:2015年度 ZOKEI 展 ZOKEI賞

 

松田真生 写真展『site』

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© Matsuda Mao

人は常に眼に入る情報に対して無意識のうちに選別を行っている。カメラという機械の眼は、私達の意識が拾うことのない無名の風景達を捉えることができる。カメラを通して私が見たのは、ありふれた街並みの中に偏在する虚構性に満ちた日常のあり方だ。こうした光景は今もどこかで日々の時間の中に潜みつつ、訪れることのない物語を待ち続けている。

インクジェットプリント16点(予定)

松田真生 Matsuda Mao /2013年卒業生

2013年東京造形大学造形学部デザイン学科写真専攻領域卒業。同年、水族館を被写体としたシリーズ『POLIS』でZOKEI賞を受賞。2015年東京造形大学大学院造形専攻デザイン研究領域卒業。同年、夜の東京の日常を被写体としたシリーズ『site』でZOKEI賞を受賞。現在フリーランスとして活動中。
主な展示に2014年『POLIS』(ギャラリー巷房/個展)、2016年『NODE JapaneseLandscapes Photography vol.3』(アイデムフォトギャラリーシリウス/グループ展)がある。

 


11月18日[金]-11月27日[日]
12:00-19:00[金20:00 最終日17:00まで]
マキイマサルファインアーツ
東京都台東区浅草橋1-7-7
http://www.makiimasaru.com/

・JR総武線浅草橋駅 東口より徒歩2分
・都営地下鉄浅草線浅草橋駅 A3出口より徒歩2分


イベント:トークショーを開催いたします。

『写真・アート New Vision』

11月19日[土] 16:00-18:00
入場無料
ゲスト:タカザワケンジ(写真評論家、ライター)
1968年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「アサヒカメラ」「芸術新潮」「IMA」「PHaT PHOTO」などの雑誌に評論、インタビュー、ルポを寄稿。単行本では、高梨豊著『ライカな眼』の編集、渡辺兼人写真集『既視の街』の編集と解説、『Study of PHOTO -名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修など。東京造形大学非常勤講師。


ZOKEI NEXT 50 写真専攻卒業生写真展

【同時開催の会場までの所要時間】
会場C (11月12日-11月27日)アーツ千代田3331
電車:JR線(浅草橋-秋葉原)3分+電気街口より徒歩8分
徒歩:23分