地球派-不条理を見つめるということ-あるいは空虚への抵抗

2022年10月8日 | category: 卒業生


地球派-不条理を見つめるということ-あるいは空虚への抵抗

 地球派は、知、倫理、教育の満足出来る場を創出するために、2018年に結成されたアートグループです。本展では、地球派の根本的理念である不条理を見つめるという文脈から、木村直、石井陽、牧野雄氣の新作を発表致します。
 木村直は、2017年頃から始めた日課的に写真を撮影する行為を見つめ直す作業をエノンセを見つめる作業だと考えました。これらの写真をエノンセとし、世界によって私自身に「エノンセ=述べられたこと」を見つめ、私自身と世界との関係性について、知覚によって考察する機会を創出します。
 石井陽は、出会いの明晰化というテーマを主軸に制作を行っています。過去には絵画や彫刻、詩などによる作品を制作しており、もの派からの影響を色濃く受けています。本展では、床に写真を埋め、可視/不可視について鑑賞者に問う作品を発表します。
 牧野雄氣は、他者との差異が如実になった時代の構えとして、「不確かさの肯定、配慮、注視」が必要であると言います。そして、この構えを自身に促す鍛錬として、身体的な不確かさに満ちた空間である「背後」に注目し、日々写真で撮影しています。本展では、その実践による結果と解釈を、壁面に構成し提示します。
 以上3名の作家から、地球派の不条理を見つめるという根本的思想を、それぞれの行動の軌跡から考察する場を創出します。


展示日程 2022年11月21日(月)~12月2日(金)
休廊日 11月27日(日)、11月23日(水祝)
時間 12時00分-19時00分
(最終日のみ16時00分に閉廊) 
場所 東京造形大学絵画棟2F mine

参加アーティスト
木村 直 KIMURA Choku 
東京造形大学 造形学部デザイン学科写真専攻 2020年卒業
東京藝術大学 美術研究科 先端芸術表現専攻 修士課程 在籍

牧野 雄氣 MAKINO Yuki
東京造形大学 造形学部デザイン学科写真専攻 2022年卒業

石井 陽 ISHII Yo
東京造形大学 美術学部絵画専攻 2020年卒業