2013年9月5日 | category: Teaching Staff
『NODE』は、日本のランドスケープを表現し記録する写真グループです。
2013年9月に開催されるTHE TOKYO ART BOOK FAIR 2013に向け、新たに結成されました。
参加者13名のうち、東京造形大学と写真専攻出身が7名います。そこに非常勤教員の中藤毅彦氏、柳本史歩氏と専任の中里和人氏を含めると、計9名が東京造形大学関連のメンバーとなります。『NODE』では、造形大の写真専攻が目指してきた写真表現の一端もうかがえます。
THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013は、アートブックとZINE(手作り小出版)によるアジアで最大のブックイベントです。期間中には、写真をはじめさまざまな新しいビジュアルブックが並ぶ刺激的な会場となります。われわれ『NODE』も、参加者全員の写真ダイジェスト本『NODE』と各自のZINEやアートブックをブースにならべます。
会期中にぜひフェアに足を運んでみてください。新しい写真との出会いがあるはずです。
THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013
会期:2013年9月21日(土)ー 23日(月)
場所:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15
http://zinesmate.org/the-tokyo-art-book-fair
NODE
『NODE』は、日本のランドスケープを様々な視線で捉えた新しい写真グループである。
グループ名『NODE』には、結び目、天体軌道が交わる交点などの意味がある。さらに言葉の響きとして、写された複数の景観の濃度(NODE)の意味もこめている。この場で写真家の視線がクロスし、焦点を結び、現代日本豊穣なランドスケープを記録し、記憶化させたい。
ランドスケープとは、自然景観や都市、工業景観など、大小さまざまな土地や空間の眺めであり、人と自然や環境との関係をとらえる景観の現れである。
『NODE』の多くの写真には、即物的で叙事的な風景が写され記録されているが、風景をつつみこむ空気の質や気配を写しとめている写真もある。そこには写真家の私的な眼差しが入り込み、記録と共に記憶にとどめておきたい時代の風景が刻まれている。
『NODE』は、日常的な光景を記録、表現する眼差しを基本に、日々激しく変貌していくランドスケープを発見し、 日本のランドスケープ写真の新たな可能性や時代の予兆を表出させていきたい。
中里和人
『NODE – Japanese Landscapes Photography』
参加者:池上諭* 梅田健太* 榎本祐典* 熊野紗綾* 田村真朗 中里和人 中藤毅彦 蒔苗仁 松井宏樹 村越としや 柳本史歩* 由良環* 吉橋悠生*(*造形大学在学、出身者)
http://fotolore.net/node
※イメージはダイジェスト本『NODE』の表紙。 デザイン:関宙明